アドラー心理学 とは?(大人バージョン)


 

 アドラー心理学は、オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラー (A.Adler)が創始し、その後継者たちが発展させた心理学の理論、思想と治療技法の体系です。

個人心理学(Individual Psychology)というのが正式名称ですが、個人心理学というと、個人を細かく分析したり個人のみに焦点を合わせるように誤解されやすいので、日本では、この名称はあまり使われません。

理論的な特徴としては、

  1. 人間を分割できない全体として把握し、理性と感情・意識と無意識などの対立を認めないこと(全体論)
  2. 行動の原因でなく目的を理解しようとすること(目的論)
  3. 客観事実よりも、客観事実に対する個人の主観的認知のシステムを重視すること(仮想論)
  4. 精神内界よりも個人とその相手役との対人関係を理解しようとすること(社会統合論)

などをあげることができます。

思想的な特徴としては、

  1. 他者を支配しないで生きる決心をすること
  2. 他者に関心を持って相手を援助しようとすること

などがあげられます。

治療技法としては、

  1. 現実的に達成可能な治療目標の一致をとること(目標の一致)
  2. クライエントの言うことの主として目的について推量をして、それをクライエントに確認をとること(解釈と推量)
  3. クライエント自身が自分の責任で解決しなければならない課題と、クライエントには責任がなく介入する権利がない課題とを区別すること(課題の分離)
  4. 目標達成のためのさまざまなアイディアを提供すること(代替案の提示)

などがあります。

 アドラー心理学は、一般に理解されているように精神分析学の亜流や改変ではなく、むしろアンチテーゼといえ、さらに社会精神医学・自我心理学・人間学的心理学などの現代の心理学諸潮流の理論的先駆けであるともいわれています。

             

日本アドラー心理学会ホームページ『アドラー心理学とは』より引用

http://adler.cside.ne.jp/about_adler/index.html


アドラー心理学 とは?(子どもバージョン)

オーストリアの精神科医だったアルフレッド・アドラー(1870-1937)が考えた心理学です。

 

アドラーは、戦争のない平和な世界、暴力ではなく話し合って問題を解決し、みんなで協力し合う社会を強く望みました。

そのためには、未来をになう子ども達への育児や教育が重要だと考えました。

 

そして、教育改革をしたり世界初といわれる児童相談所を設立したりしました。

講演会や集会所などで専門家や親や教師たちと直接会って語らいながら、たくさんの人々に知識を伝えました。

それを弟子たちが、まとめたり発展させたりしたのがアドラー心理学です。

 

アドラーは後世に自分の名前を残すよりも、人類のために人々に役に立ててもらえることを望んでいたそうです。

アドラー心理学では、

  • 互いに信頼しよう
  • 互いに尊敬しよう
  • 感謝を伝えよう
  • 互いの違いを認め合いながら、協力し合おう

ということを大切にしています。